のり

大地のうたののりのレビュー・感想・評価

大地のうた(1955年製作の映画)
2.8
インドクラシック映画。小さな村で暮らす一家の厳しい日常。

映画は時代を切り取るのに最適だ。戦後のインドの日常を切り取ったような作品で一家が財政的に苦しい状態にありながらも雄大な自然の中でありのままに生きる姉弟に焦点が当てられている。

分かりやすいのは屈託の無い子供たちの目である。裕福だろうが貧乏だろうが同じ純粋な目をしている。

映像は鮮明とは言えないが荒々しさが逆に雨に打たれる姉弟を絵画のように映し出し、美しかった。雨は時に寂しく、時に美しい情景を思い起こさせる。

淡々と話が進む上に画面も話も暗めなので人を選ぶ作品かもしれない。自分も結末からメッセージ性を感じ取れなかった。
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