享年36歳

激突!の享年36歳のレビュー・感想・評価

激突!(1971年製作の映画)
4.1
ただ、極悪なトラックに永遠と追いかけ回されるという、映画としては極めてスリムな作品。しかしそのスリムさがトラックの無機質な恐怖と親和性が高く、作品をよりソリッドに仕上げている。

追いかけ回される、ただそれだけの映画なのだが、さすがその後名監督となる男なだけあり、襲撃方法を変えてみたり、なんとか逃げかけてみたり、飽きさせない展開が続く。低予算かつ、撮影期間が極めて短い問制約の中、シンプルなプロットでここまでの展開を作れるのは脱帽。

悪役となるトラックもビジュアルがよく、汚れきった見た目から黒煙が吹き上げ、運転手も具体的には視認できないなど、原作よりも怪物性が強調され、スリラー作品としては満点とも言える悪役像であると思った。
享年36歳

享年36歳