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銀座化粧のotomのレビュー・感想・評価

銀座化粧(1951年製作の映画)
4.8
銀座の灯りの目に見えない部分って事でバア務めのコブ付きの絹代さんなんて嫌ー。『女が階段を上る時』風な設定なものの、より中年女性のドラマになっていると思われる。後半の淡い期待から嫉妬、年相応の痩せ我慢の取り繕いからの納得とたった10分くらいの目まぐるしい展開が凄い。劇中では静かに演じながら観てる方が荒れまくってドキドキする。全ては息子がタイミング良く行方不明になると云う鉄板演出のせいではあるけども、中年の幸福の再発見の図は性別を越えて理解できるものがある。フジムラ詩集と飲ーめる賞と素敵なお着物の数々。トルコ風呂のぞき絵を見させられる絹代さんに萌えまくる。
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