銀座化粧の作品情報・感想・評価・動画配信

「銀座化粧」に投稿された感想・評価

mewmew

mewmewの感想・評価

2.5
古き良き時代の銀座がキラキラしてて楽しい。

煙草も良く似合う。
世界一美味そうに煙草を吸う女。路地と料亭は女にとって等価であること。
ちょっと怪しい銀座の夜に生きる雪子(田中絹代)は今で言うシングルマザーである。それがゆえに強い心を持ち、困った人には愛情を振りまく。時には罪人を助けたりもする。

特にこれといったシナリオは立てられていないため、ただ戦後間もない頃の銀座のネオンの雰囲気に酔いしれ、作中で起きるひとつひとつの下世話な話を楽しむといった作品。

この作品は小津作品のような洗練さは感じられないが、庶民的で名もなきどうしようもない人々に焦点を当てているところが特徴かと思う。

小津作品の「風の中の牝鶏」で主演を演じた田中絹代が出ているのも良い。見たことがある方であれば、どこか共通点も見いだせるのではないでしょうか?

また作中様々な場面で音楽が鳴り響き、いい感じに緩く、楽しめます。
MNRTJM

MNRTJMの感想・評価

4.0
2013年3月31日、銀座シネパトスの閉館日に上映された3本のうちの1つ。その日以来の観賞。もう二度と観ることなどないだろうと思っていたのでアマプラで見つけて感慨もひとしお。田中絹代の存在感がすごく、あっという間に物語に引き込まれる。子役がとてもいい。1951年… 70年前か… 銀座の街並みを見て 失われた時の膨大さに圧倒されつつ、戦後わずか6年、裏町、裏通り、路地裏で暮らす人々の生活、その息遣いに確かに触れた気がする、そんな映画だった。
笑えてのちしみじみ感じる成瀬の佳品。純朴な青年の前で少女のような表情をする田中絹代が可愛い。
crn

crnの感想・評価

3.5
化粧して華やかに銀座にいる人たちの奥にある情の厚いこと。男女、同性、ご近所、商売関係と、どんな間柄でも人が人を気に掛けるから、複数の関係性がごちゃごちゃと絡んでいて生活感がある。

寛容な母が女になった途端に見せる妬みの表情と、娘が女になってようやく見せる芯が通った表情が向かい合うクライマックス。それぞれが大切にするものを自覚すると、対抗すべきものは変わるし、強くもなる。人への希望で終わる感じが良い。

時代を切り取った映画としても見もの。戦後復興さなかの街並みと、その中を走り回る子どもたちに見とれる。
GOFEET

GOFEETの感想・評価

3.5
『安宅家の人々』からの〈田中絹代〉つながりで成瀬巳喜男の『銀座化粧』を観る。むかしむかし、上岡龍太郎がファンだと云っていた花井蘭子さんの実物にこんなところでお会い出来るとはまことに恐悦至極に存じます。
rika

rikaの感想・評価

3.8
悲哀、機微、しぐさ、タイトル。
会話もいい。構図も工事現場のとか動きありでいい。

このレビューはネタバレを含みます

田中絹代の無双です。
主役とはこういうものであるが実によく理解できます。
チンドン屋・長屋・銭勘定・水商売・ダメ男。
成瀬的要素がてんこ盛りです。
ゆべし

ゆべしの感想・評価

3.0
妙齢の銀座ホステスを中心に水商売で生きる女達を描いており1960年「女が階段を上る時」とよく似たテーマなので比較して観ると面白い。51年の銀座はまだ戦後復興途中で、主人公の田中絹代は義理堅く古風で良き母親として描かれている。「階段」主人公の高峰峰子は現代的したたかさもあるホステスだったので、高度経済成長期の銀座にアップデートしたのが「階段」なのかな
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