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砂時計のmugcupのネタバレレビュー・内容・結末

砂時計(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


芦原妃名子先生
ドラマも観ていなかったし、この騒動になるまで存じ上げなかったのですが
話題になって気になって経過を見守っていたので訃報に愕然としました

そして今なお関係者が物凄い勢いで物凄い悪意を持って物凄い正義の力で叩かれています
見なきゃいいのに見てるだけで気が滅入ります
これを直接投げかけられたら私も死を選ぶかもしれません

私は自死遺族なのですが家族を自死で亡くした後
虚しさ怒り諦め
悲しさよりもそんな気持ちが混ざり合っていたように思います

一線を超えてしまった家族
もう元に戻らない命
残された人々
この映画も自死を扱っており
家族の自死の先にも生は続くこと
死に囚われながら弱さを内包しながら
それでも生きていることの強さを伝えたい
そんな芦原先生の想いが伝わってきました

ごめんなさいと言葉を残して
まだ未完の作品を残して
生きづらい世界で生きていく人々を描いていた作者の死に向かう時の気持ちを考えるとあまりに切なく言葉がありません
今はただ砂粒一粒一粒増えていくように流れていくように歩まれてきた芦原先生の50年を想うばかりです
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