maosoir

早春のmaosoirのレビュー・感想・評価

早春(1970年製作の映画)
3.9
スコリモフスキは「エッセンシャル・キリング」以来。
痛い。痛い。痛い。氷雪の降る中のマラソンのように。CANの音楽が良い。
童貞を滑稽に、残酷に、美しく描いた映画。リビドーが抑えられず溢れ出す主人公のように、映像もメタファーが過剰すぎてお腹いっぱい。
安達哲の漫画「さくらの唄」が一瞬頭をよぎったけれども、最後までママと呟く主人公は欲望に暴走する赤ちゃんだった。公衆浴場のヌメっとした閉塞感、湿った鮮やかな色彩は良かった。彼女の看板と共に裸でプールに沈むのは名シーン。
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