あにお

ワイルド・スピード MAXのあにおのレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)
4.2
冒頭にまさかのフォードRS200がスーパーチョイ役で出てて思わず巻き戻して二度見…なんて車ヲタは少数でしょうか。
基本的に無印(1作目)をスケールアップさせただけの焼き直し(原題がシンプルに“Fast & Furious”になってるところからもそのコンセプトが伺えますね)…かと思いきや、無印では茶番に思えたトラック強盗が迫力増し増しで最初から目を引きつけたかと思うと、その後の展開も息をつかせぬスピードでぐいぐい持って行く。アクション映画としては出色の出来。
車映画としては、「直線だけ速いんじゃなく、最高のテクを持った者をー」なんてわざとらしいセリフを入れてまで、今作は速い上にゴンゴン曲がるぞ、というアピールをしているものの、インディ・ジョーンズなシーンを筆頭にCGCGしてて、カーアクションシーンはなんか微妙。アメリカ人ってさ、脇道からパワースライドでカウンター当てながら大通りにギャーって横向きに飛び出してくるシーンほんと大好きだよね(偏見)。けどそんなのどうでもいいと思えるほどいろんな車種が出てくるし(フォードGT40のお尻がちょっと映るとか)、車好きもそうじゃない人も満足できる良作ではないかと思います。

1作目にワイルドスピードって邦題をつけたのはいいと思うけどさ(“The Fast and the Furious”じゃ分からんし)、日本の配給会社(?)の最大のミスは、今作に「MAX」とか付けちゃったことだ。おかげで次作に「MEGA MAX」とかいうバカっぽいタイトル付ける羽目に…いや原題も数字じゃなかったしそこはしょうがないか。
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