daiyuuki

極道戦国志 不動のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

極道戦国志 不動(1996年製作の映画)
4.3
若き狼・不動力(谷原章介)―――成績優秀な高校生を装いながら、裏では九州仁王会不動一家若頭を務め、子供ヒットマンや両性具有の女子高生ヒットマンなど凄腕異能集団を使って九州博多の極道社会を支配する最高幹部たちの抹殺を実行!だが不動の前には、かつて不動の兄を殺した実の父親(峰岸徹)そして不動の父親を操る夜叉組組長の能間(竹内力)が立ち塞がる。【極道新世代】=不動の頂上狩りが始まった!!
共演は、独特の演技で定評のあるベテラン・峰岸徹、『KAMIKAZE TAKI』などのシーザー武志、そして『ゼロ・ウーマンⅢ』のセクシー女優・神野毬絵。
監督は『新宿黒社会』で注目を集めた鬼才・三池崇史。 劇場公開時、過激な暴力描写から成人映画指定を受けた問題作!
谷村ひろしの同名漫画を映画化。
まず、不動が率いる異能集団が、凄い。ランドセルの中にマシンガンや拳銃を隠し持った小学生ヒットマン、両性具有の女子高生は吹き矢を使うヒットマン、不動が通う高校に転入してきた愛染はプロレスラーのようなタフネスと格闘の達人。そして不動は、父親に殺された兄貴の復讐のため子分が親分の犠牲になる古いヤクザ社会を壊すため、背中に兄貴の血で不動明王の刺青を刻み誓った男。
枠から外れる外れ者や子分の居場所を作るため、既存のヤクザ社会に挑む不動たちの戦いと不動一家の外れ者同士の絆を、奇想天外なバイオレンスシーン満載で描いている。
特に、元キックボクシング日本ライト級チャンピオンの新妻聡が演じる不動の異母兄弟で元韓国特殊部隊工作員のウォンと不動のバトルは、鉈のように重く鋭いウォンの回し蹴りに不動が立ち向かうガチンコバトルでスリリング。
だが竹内力演じる能間と不動の直接対決が続編に持ち越されたのが、残念。
三池崇史が、世界に名を知られるきっかけになった傑作カルトバイオレンスアクション映画。
daiyuuki

daiyuuki