ヴレア

ナイル殺人事件のヴレアのレビュー・感想・評価

ナイル殺人事件(1978年製作の映画)
2.4
新作を観る前に原作を読み直し、78年版のこちらも鑑賞。

基本的なプロットやトリック等は原作通りであるが、登場人物を減らした事で犯人が分かりやすくなっているし、あまりにも淡々と進んで行くので全然盛り上がりに欠けたというのが正直な所。
本作は殺人のトリックに関してはそこまで優れている訳ではなく穴も多いので、いかに怪しいと思える登場人物を多く配するかにかかっているのだが、遺産を巡る争いだったり人物の背景があまり描かれないので、全然怪しめる人物が居なくてどうにも困ってしまったのである。特に原作に出てくる機関士を削ったのは何考えているんだとしか言いようがない。
唯一エジプトを観光するシーンだけは良かったかなぁと言える。
ヴレア

ヴレア