みおこし

ナイル殺人事件のみおこしのレビュー・感想・評価

ナイル殺人事件(1978年製作の映画)
3.5
最近レビューが滞りがち…!

言わずと知れたアガサ・クリスティー原作の名作を1978年に映画化した本作。公開延期になるも来年1月にようやく日の目を浴びる20世紀スタジオ版のリメイクも話題ですね。
1974年の『オリエント急行殺人事件』ではアルバート・フィニーが主人公のエルキュール・ポワロ役を演じましたが、本作ではピーター・ユスティノフにバトンタッチ。この後さらに『地中海殺人事件』『死海殺人事件』でもこの役を続投しています。

ナイル河をさかのぼる豪華遊覧船には、ありとあらゆる境遇の人物が乗り合わせており、探偵ポワロも乗船。そこで起きた連続殺人事件をめぐり、名推理で事件を解決に導いていくお話。
『オリエント急行殺人事件』ではイングリッド・バーグマン、ショーン・コネリー、ローレン・バコールといった”超”大御所キャストが勢ぞろいしていましたが、本作もその流れを受けてとっても豪華な布陣に。ベティ・デイヴィス、デビッド・ニーブン、ジャック・ウォーデンといったクラシック映画界を支えてきたベテランから、さらに当時すでに脂の乗り始めた中堅俳優として活躍していたマギー・スミス、アンジェラ・ランスベリー、ミア・ファローといった演技派女優まで錚々たるメンバーが出演しています。

犯人は『オリエント急行殺人事件』ほどの衝撃ではありませんでしたが、またもやトリッキーな結末。目星をつけた乗客がことごとく違っていて、さらに最後の最後まで事件が起き続けるのでハラハラドキドキでした。ちょっぴり切ない余韻を残すあの衝撃の結末も印象的でした。
みおこし

みおこし