マーくんパパ

赤西蠣太のマーくんパパのレビュー・感想・評価

赤西蠣太(1936年製作の映画)
3.9
伊丹万作映画初鑑賞。観たかった映画の一つ、“アカニシヒョウタ”と勝手に長年読み間違えていた。伊達騒動を題材に伊達屋敷に密偵として潜入していた蠣太(カキタ)の髭面おっとり侍ぶりを大河内傳次郎が快演。原田甲斐の貫禄十分な敵方との二役掛け持ちで硬軟持ち味全開。振られる筈の恋文が奥女中小波(さざなみ)のハートを射抜いてしまい遁走出来なくなる顛末を絡めてこんな爽快娯楽作を創作する遺伝子が息子伊丹十三に引き継がれたのも納得。