タキ

ワンダフルライフのタキのレビュー・感想・評価

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)
4.0
夢の中で夢を制作する映画。

死後の世界がこうなのかは知らないけど。
こうならいいなって"夢"なんだろうなって。
だから夢の中で22人の夢(過去の一番の思い出)を最後に追体験して、向こうの世界に行ってもらうって映画。

夢を作る過程がまさに映画を作っているようで、制作された物を観ているはずなのに制作の過程、制作陣の苦労みたいなところが表現されていて、まさに夢の中で夢を見ているような不思議な感覚だった。
22人の思い出を聴き取りしているシーンなどはさながらドキュメンタリーのような撮り方をしていて22人はたぶん俳優さんのはずなのに本当にその人の1番の思い出のような…
これも不思議な感覚だった。

印象的なシーンは、
男が云々言っていた女の人が嘘で思い出に脚色をしていた事に気づいた杉江が嘘を返して本音を聞き出すシーンはユーモアと本質を突いていてとても好きなシーンだった。

井浦新の若い頃が観たくて観た映画だったけど、こんな不思議な感覚になるとは思わなかった。井浦新は本当に良い歳の取り方をしているな〜憧れる。

※制作の苦労も知らないド素人が制作を夢なんて言って申し訳ないです。
タキ

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