spica

ワンダフルライフのspicaのレビュー・感想・評価

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)
4.5
これも見たかったんだ。
でも内容は全く知らなかった。
最初の面接のところで、自分も一緒に一番大切な思い出を考えた。わりとすぐに答えが出た。でも、あといくつかの候補も浮かんできた。そして、それを思い出しながら涙を流した。「なんじゃ⁉︎私」
それの後も、それぞれの面接のエピソードを聞きながら、自分も色々なことを思い出し、日頃忘れてる思い出を次々思い出し、また泣ける。なんじゃこりゃ⁉︎
映画を見てるのに自分のことを考え、涙流すって、一人で見てるからいいものの、映画館とか誰かと一緒に見てたら変じゃないか。
こんな映画体験、初めて。1つ2つの思い出を重ねるみたいなことはあっただろうが、次々出てきて、いちいち泣ける。大丈夫か、私。
渡辺さんの手紙以降は映画の中の話で泣いていた。
自分が気がつかないところで他人の幸福に寄与できている、というところが良かった。「この人の存在は私にとってものすごく重要だったのに、この人はそのことに全く気付いてないだろうな」ということを最近考えてたこともあり、ホントにそうなんだよと思った。自分も誰かにとって、そうなれていたらどんなにいいだろうとも思った。
結局涙の乾く間がなかったような。

井浦新、若くてすごく可愛かった。
伊勢谷くん、めちゃくちゃ演技上手い、リアルすぎると思ったら、状況設定を与えられて、即興で演じる方法が(全部じゃないだろうが)選ばれてたらしい。
なんと、一般人の方も混じってたらしい。道理でリアルなはず。

谷啓、原ひさこ、由利徹なつかしい。

こんなに感情が揺さぶられる映画と思ってなかったので、すごく疲れた。もちろん悪い気分ではない。
もっと早く見れば良かったと思うが、今の私に合っていたような気がする。
spica

spica