とり

ワンダフルライフのとりのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

シチュエーションもの。
死後【あちら】の世界に行くための中間地点を舞台としている。

その中間地点の目的は死者が生前最も大切にしていた記憶を映像として再現化させその記憶だけを持って成仏させることである。

そのための聞き取りに三日間、映像制作に二日間、そして土曜日に上映して成仏させる。

面接室のコンクリートの壁、アナログなスタジオ、現世にも戻れるのか?、過去の許婚との再会、中間地点での生活のこと。

木村多江がさらっと出てきているし、阿部サダヲもさらっと出てくる。

雰囲気や空気感を味わうタイプの映画。内容自体はどうってことないが、役者の演技が素人のものなのに、いや素人のものだからこそ、なんかホワッと優しい眼差しになったり、気持ちになったりする。お涙頂戴系の題材のわりにそういった気配を見せないあたりが好感触。さらっとすべすべエアリズムといった具合。
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