このレビューはネタバレを含みます
セックスピストルズのアイドル、シド・ヴィシャスについては名前こそ聞こえてくるものの、もちろん曲も聞いたことがあるけれど、その中身はまったく知らなかった。
セックスピストルズというと、パンクの代表で無軌道で無鉄砲で女王陛下をこき下ろすような曲で有名だが、このシドからは、セックスピストルズをパンクに押し上げた様なカリスマ、無軌道さが伝わってこない。彼は次に何をするのか、その一挙手一投足に目が離せない、というほどではない。
どころか、ただの酔っ払いのヤク中で、どこにでもいる様なロックの末期でしかない。
恋人を刺すまでいくような人は彼以外いないのかも知れないけれど、このシドからは魅力が全く伝わってこなかった。ただのヤク中、それだけ。