今日はひな祭りなので、全然関係ないクリスマス映画を紹介したいwww
一応はクリスマス映画という括りもできるが、それは本作のほんの一部で春夏秋冬をも収め、イングマール・ベルイマンの晩年の代表作にして、半自伝的な映画のため、気合が入りまくった5時間半という長さがそれを物語っている。
ベルイマンという人物が映画作家としては、超一流の作品を量産しまくっているものの、どこか歪な人物像のイメージがあるのは、本作をみればよくわかる。
家族像・宗教観がふんだんに織り混ざった、特殊な家庭環境で幼少期を過ごし、この時の体験が人物像として形作ったと思われるほど強烈なトラウマの連続だ。
映画としては、豪華絢爛に描いた全5章構成のドラマとなっており、舞台はベルイマンの故郷スウェーデンのウプサラ、1907年のクリスマスイブから始まる、ファミリー総動員・壮大な時代性の再現・濃密なドラマが展開される。
のちの作品にも影響を与えたであろう、超自然現象も取り入れられていおり、家族と精神世界をテーマにした超大作だ。
盟友撮影スヴェン・ニクヴィストによる映像も素晴らしく、非常に細部まで作り込まれている格式の高い作品。
それにも関わらず、内容はこれまでのベルイマン作品に比べてかなりわかりやすくなっている。
アカデミー外国語映画賞・撮影賞・美術賞・衣裳デザイン賞受賞。
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