このレビューはネタバレを含みます
圧倒的な裏社会のドン。
話が難しくてなかなかついていけず、途中で何回も巻き戻し、カイザー・ソゼの予想も見事に外して、それでも最高に爽快だった。
終盤、クイヤン捜査官が部屋のものを見回す場面で完全にやられた。裏社会のドンの頭のキレを目の当たりにした感じ。私もクイヤンと一緒に「犯人はあいつだ！」ってなってたのに・・・。
ケビン・スペイシーの演技は先に『アメリカン・ビューティー』を見ていたから、今作も情けないイメージで見ていたけど、それが上手くハマっていたと思う。本当にやられた。
個人的にはキートンやマクマナスの仕事ぶりも好きです。5人やコバヤシのキャラが良い。
そして、序盤を少し見直したらしっかり伏線が張られてたー！
ヴァーバルが取り調べ（？）室を見回す様子や、クイヤンの緊張を見抜いたり、クイヤンの追及をいなしたり。
そもそも、カイザー・ソゼはなぜ自分も計画に参加したのだろうかと謎に思っていたけど、仕事相手と長い関係を築かない点や、身元を全く明かさない点から、他人を一切信用していなくて、自分が仕事を依頼した仲間もろとも葬ることで身辺を綺麗にしているんだなと。
ミステリーだけどどこまでが真の証言かは闇の中なのかなと、こういう余韻を残す映画って良いなと思いました。でも、また見て、色々発見したい・・・。
自分用メモ：
信用できない語り手
