【そんな無茶な、な展開が良い？】
👻たまにギミックに走って何が何だか分からなくなる黒沢清のホラー作品だが、この映画はその中でもまだ見易い方。
👻冒頭場面を観ていれば「どーせこうなるだろう」といった展開が読めるのだが、さらにそれを超越したアブノーマルな方向性へとシフトしていく辺りはさすがに清であった。全てに於いて表層的。良い意味で。
👻「赤い服」を着た被害者、とよた真帆にご注目を。彼女が後半、○○○○に化けます。異界への入り口か、発狂した主人公の内面世界か、色々と解釈可能なストーリー。廃墟ロケーションが一種異様なムードを醸し出す黒沢清らしい謎めいた佳作。
説明不足なのか舌足らずなのか知らないけど、最後まで「何も語らない」「何も明かさない」という珍しいタイプのホラー映画。
