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砂の器のxavierのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
2.0
美しく貧しい人間の"宿命"…
ある日、国鉄蒲田操車場構内で撲殺死体が発見された。被害者の身許が分からず捜査は難航したが事件を担当した警視庁の刑事の今西と西蒲田署刑事の吉村の地道な聞き込みの結果、被害者と酒を飲んでいた若い男の存在に行き着く。今西と吉村の2人は数少ない手掛かりを頼りに男の行方を追うのだが…
ストーリーはこんな感じ。
名作と呼ばれる作品なんだけど、個人的には面白くは無かったかな。
何故なら?って思える事が多すぎるから。
それに、予告編で犯人が解るってどういう事?って思う。

ストーリー展開も、あんな重要な所を駆け足で進めてるのに、どうでもいいシーンに時間を掛けてるよね。前半のシーンなんてまるまる要らない所もあったし…
説明過多的なテロップもどうなのかな?親切と言えば親切なんだろうけど…
そして一番ダメなのは犯人の描き方だよね
薄っぺらいよね。松本清張の原作では、どうなのか?解らないけど映画版は薄っぺらい!何故、殺人を犯さなければならなかったのかも良く分からんし、どんな人生を送ってきたのかも解らんが、自分のために良くしてくれた人物、守ってくれた人物に対しての態度、冷たすぎじゃない?
もう一人の人間としてどうなのか?とも思ったわ…

と作品としては散々なんだけど、この作品が名作と言われるのは役者陣の熱演なんだろうね。加藤嘉さん何か凄かったしね…
それに緒形拳さんに、笠智衆さん、キャストの所には名前が無いんだけど渥美清さん
名優ぞろいだよね。それから考えると無駄使いな感じだもんな、この作品は…
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