小原ブラス

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説の小原ブラスのレビュー・感想・評価

4.1
シリーズ第2作目。
前作より面白い!明らかにパワーアップ。

前作は「昔の映画なのに、こんな工夫が!」と映画作りの歴史を楽しんで観たけど、今作は「どうやって撮ったんだろう?」といったことを考える暇もないほど、ただただ手に汗握ってインディ・ジョーンズの世界を楽しめた。

前作よりも単純で分かりやすいのに、ルールも秩序もない構成だから、次どうなるの?なんじゃそらー!がずーっと続いて飽きない。ディズニーがアトラクションを作った理由が分かる。

なんだあのアホな飛行機からの脱出方法は!
なんだあのゲテモノ料理は!
なんだあの心臓えぐる儀式は!
なんだあのトロッコ!

正直、虫のシーンはトラウマレベルに気持ち悪くて画面の前で「いやーきもーい」って叫んじゃったけど、それもお見事。ちゃんとハラハラさせてくれた。

前作と比べてヒロインがおバカでうるさい女だけど、個人的にはすごく好き。このヒロインと旅の相棒のキー・ホイ・クァン君がジョーンズのお堅い感じを解いてくれて見やすかった。

ジョーンズが女体像の胸を触った時、ヒロインが「ホンモノはこっちなんだけど!」と自分の胸を指さしてつっこむ。ジョーンズのボケにちゃんとツッコミを入れてくれるボケツッコミの役割分担が出来ていて、なんだか親近感。

今作で苦手だったインディ・ジョーンズの楽しみ方をやっと分かった気がする。

(ちなみに、インドがイギリスに占領されていた時代の占領軍を正、反乱軍を邪教に染まる悪と描いているので、その辺りインドの方は怒りそうな気がするが、アメリカ映画に出てくる日本人やロシア人像のお決まりのフィクションと同じものとして目を瞑ることにしている。)
小原ブラス

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