しいなどどめ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのしいなどどめのレビュー・感想・評価

4.0
最初から、アスペちゃんだなぁと気付いたし、お父さんが彼の人生を慮っていろんなことにチャレンジさせてて、すごく気持ちがわかる。
タンバリンの音が好きで、不安になると鳴らす。嫌いな橋を渡る時にタンバリンを鳴らしながら走る時に、親心か本当に胸がギュッとした。
アスペちゃんは、気持ちを共有するのが難しい。お父さんが911で亡くなったこと、淋しい悲しいをお母さんと共有できたら良かったけども、論理的に解消しようとする。その姿もいじらしく、小さなクマのぬいぐるみを手離せないお嬢さんの姿が重なる。
911の被害者家族が悲しみを乗り越える話がテーマと言え、深く深く考えてしまう話でした。

利口だけどまっすぐ走れないひと。

確かにね。愛おしいね。