Jean

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのJeanのレビュー・感想・評価

3.0
2017.01.17 英語視聴

人生を描いた映画だと思います

この作品で出てきた鍵は結局、
主人公オスカーにとって
何か直接的な答えになることはなかった

お父さんのメッセージとか、課題とか
そんなものじゃなくて彼は悲しむけれど、
この鍵探しの旅は人生にすごく似ている

そう思った

だって、人生に答えはなくて
探しても探しても全ての人に共通する
正義とか答えみたいな正しいものはない

彼は彼だけにとっての答えを探そうと
鍵探しの旅を始めたけれども、
彼の求める答えは何1つなかった

何も得られなかったように見えたけれど、
実は彼にとって重要な旅だったことを
最後のシーンで観客は知る


父の死を彼なりに受け止めた

彼が自分の悲しみとともに歩もうという
決意を感じられる

人は今の自分を受け入れ、
それとともに歩み生きていくことで
自分の人生を歩めるのかもしれない

彼はその第一歩を踏み出したところ

悲しみや今のそんな自分とともに
生きていくことで、
人は素直に生きていける

そして、その悲しみを抱えた人は
時間とともに変化していき、
いつかその出来事を過去の出来事として
思い返せるようになれるでしょう

人生っていうものを感じられた映画でした

困難に人はどう立ち向かえばいいのか、
そんな普遍的な疑問のヒントを
本作から得られた気がする

またふとした時に観たい
Jean

Jean