Tom

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのTomのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

9.11で父親を失った少年オスカーが、父親の遺品の中にあった鍵に合う鍵穴を探してニューヨーク市内を旅する物語。
オスカーはアスペルガー症候群で、思い込みが強い。物知りな一方で自制が効かず癇癪も起こすし、彼の行動にはイライラさせられることも多いが、それをうまく表現するトーマス・ホーンの演技が見事。 最後まで息子を見守り続け、鍵穴候補へ先回りし続けた母親は、息子を甘やかしているのかもしれないが、真似できない優しさだと思った。
オスカーは、最後には父親の死と向かい合うことが出来たのだろう。
出会う人それぞれに辛い過去があって、誰もが心に傷を負っているんだよなあと思った。
Tom

Tom