まるまる

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのまるまるのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

9.11同時多発テロを通して家族の絆を描いている作品。9.11のテロによって父親を亡くした少年と母親の交流が描かれている。
父親のお葬式で、主人公の少年が、「遺体が見つかっていないのに、お葬式をする意味が分からない。棺桶は空っぽなのに。」と言っていたところが印象的だった。
9.11同時多発テロでは本当に沢山の人が亡くなったが、ご遺体が見つかっておらず、遺族は、もしかしたら生きているかもしれないという希望と、死んでしまっていても遺体がないという絶望の狭間で生きていくのだと思った。
他人と交流を避けていた少年が、父親との宝探しを通じて様々な人と交流し、一歩ずつ成長していくのが感慨深かった。
涙が止まらなかった。
まるまる

まるまる