柏エシディシ

フックの柏エシディシのレビュー・感想・評価

フック(1991年製作の映画)
3.0
公開当時、大人になったピーターパンがロビンウィリアムス?ナニソレ面白そう!と映画館に観に行ったことは憶えている。
そして、面白いところもあったけど、何だか色々ヘンな映画だったなぁと帰り道考えた事も。
やっぱりお話がどうもおかしい。
童心を忘れるな!と言われるお話かと思えば、それでも現実に帰ろうとか親になることは素晴らしいってお話なのか?テーマがぶれぶれ。
ダスティンホフマンもボブホスキンスも熱演なのにちょっと滑り気味だし、ルフィオやジュリア・ロバーツのティンクの扱いはいくらなんでも酷すぎる。
基本、子供たちがわちゃわちゃするところは楽しいのだけれど、あんまりネヴァーランドが愉快なところに観えないのもなぁ……
当時、離婚や子育て真っ最中だったスピルバーグの混乱がそのまんま映画のカタチになっていると思うとそれはそれで面白いのかもしれない。
特にフェイブルマンズを観た後の視点で振り返ると余計に。
今のスピルバーグなら、どんな映画にするだろうか、なんて考えたり。意外にフック船長のキャラクターを掘り下げる様な父性を主題にしたドラマを展開したりするかもなぁ、と想像したり。
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