自分が邦画にハマるきっかけになったと言っても過言ではない作品。
何かとドラマで吹っ切れた役を見ることの多かった窪塚洋介クンが自分の中のイメージどおりの草食系男子を演じてくれた作品。
主人公は頭にキズ…障害を負った青年。そしてヒロインは心にキズを負ったとしか言いようのない女性。
二人が惹かれあったのか同情が介在したのかは分からないけど、一緒にいることなったこと、そのシーンがとてもあったかくて、ずっと見ていたかった。
他愛のないやりとり、疑わない青年の愛情。
重すぎるのか、責めを受けているようなのか、癒されているようで追い詰められる女性の心理も痛々しくも切なかった。
青年の底なしの純粋と愛情に依存しようとする彼女の抗えない過去とか…。
それでも終始、打算のない愛情とか思いやりが溢れていて、その集大成ともいえる最後のシーンまで鮮明に好きだなと思えている。
このホッと出来て、ベタでもそうなって良かったと思えるラストシーンは本当に大好き。
まぁ、あの年齢の自分なりの印象だけど、こんな風に人を想い遣れる男前になりたかった…。
もう少しここにいてもいいか?
いいよ、
悪いな。
あんまり喋らないひとは
心の中でいっぱい喋ってるの
「想像して?」
「そういうの地球じゃ愛って言うんだよ
宇宙じゃ知らないけどね」
…サンボマスターを待たずとも
窪塚クンが教えてくれた(笑)。