映像作品として
これは秀逸。
9歳の女児が
孤児院に引き取られてから
抗い、打ち解け、泣き、沈み。
他にあまりない映画でした。
こういう場所ならこんなことが起きるだろう
こういう人はきっとこうなる人だ
と予想を立てても
その通りのことはあまり起きず
でも
その必要はなかったと最後に思えて。
物語じゃなく、人間を感じるなあ…
BGMはありません。
説明も必要最低限。
キム・セロンが出演した
最初の映画なんですが
芯がしっかり残る
強アルデンテのような演技で
自分の置かれた現実を悟ってはいるけれど
受け入れることのないジニ
そのもののようでした。
監督の実体験に基づいているそうです。