パゾ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのパゾのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

かなり古い作品のため、合成や特撮についてはやや見劣りするところもありますが、モンスター映画かつ怪獣映画としては見応えがあり、面白かったです。

特に序盤の嵐の中を執拗に追い掛けてくるガイラ(緑の方)や、水の中からこちらを見ているガイラなど、ガイラが人間を食べる怪物である事を踏まえて観ると普通に怖い描写が多々あるのが良いなと思いました。

また、演出の流行り廃りもあると思いますが、昨今の映画に多用されている「序盤は意地でも怪物を見せずひたすらチラ見せに留める」という演出はせず、最初からガッツリ怪獣を映すのも何か新鮮でした。

他にも、前作?の「フランケンシュタイン対地底怪獣」の終盤にデウスエクスマキナの如く登場してフランケンシュタインと物語を(無理やり)絞めた大ダコが再登場したり、ゴジラシリーズでお馴染みのメーサータンクもわさわさ出てきたりと東宝作品繋がりでもちょいちょい楽しめる要素があって良かったです。
メーサータンクって強かったんですね。

散々大騒ぎした割に最後は結構あっさり終わってしまうのでちょっと拍子抜けしますが結構楽しめました。

全体的に、キングコングへの過剰なオマージュやゴリラウホウホみたいなおふざけも入らず、とにかく面白い怪獣映画を作ろうみたいな生真面目さが伝わってくる良い作品でした。


個人的には、何でガイラを○さなきゃならんのかという部分が割と分かりやすく描かれていたので、やはり人間を食う怪物が出てくる作品は信頼出来るなぁと思いました。
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