ヘッドチーズ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのヘッドチーズのレビュー・感想・評価

4.9
この映画は間違いなく怪獣映画の大傑作!
東宝特撮映画の中でもトップクラスの完成度を誇る名作。

進撃の巨人に大きな影響を与えたことでも知られる。
個人的に小さい頃のトラウマ映画の1つ。ガイラの存在が怖い…夜のシーンとの相性は抜群だ!

水中から顔のアップ、空港に現れ人を食らう描写、戦車部隊の攻撃を受けて体が燃えながらも怒って迫ってくるガイラ!
いま見ても怖いw
狂暴で不細工な外見がインパクト大!でも素晴らしい造形だな…

東宝特撮の名機、メーサー殺獣光線車が大活躍!光線の弾道の描写といい砲頭の蛇の頭のような動きといい素晴らしい!


自衛隊の作戦により死にかけた海のガイラのもとに山のサンダが助け出す。サンダの登場はやや遅め。
サンダは人に危害を加えないが、ガイラは人を食うことをやめない…

サンダはおとなしい性格で、危機に陥った人間に救いの手を差し伸べる良い奴。人に育てられ温もりを知っているからだ。
対してガイラは海で孤独に育った存在。その対比も面白い。

そんなサンダが、食われた人の衣服を見て激怒!すると弟も逆ギレ、お互いに退かない末に史上最大の兄弟喧嘩に発展するのだった……

2体が乱闘して倒壊するビル街や、市街地から埠頭へとつながる格闘シーンが迫力あった、もう少し激しいアクションも欲しいところだったが…


美術陣も本当に頑張ってます。人間サイズのビル街のセットや、戦車や船のミニチュア。小物好きは見るべき映画。
ゴジラでお馴染みの伊福部先生のBGMも良い。

特撮好きには是非。あと、タランティーノやブラピもこの映画好きらしいですw
ヘッドチーズ

ヘッドチーズ