ロアー

マトリックスのロアーのレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
4.1
huluで開催された「マトリックス前夜祭 」にて鑑賞しました。
「ビッグバン・セオリー」の時も参加したけど、こういうみんなで楽しめる企画を組んでくれたり、誰かが亡くなった時すぐに追悼特集を組んでくれるところが、一方的に受信するだけのVODの向こうに確かな人々の姿を感じられて大好きですhuluさん(突然のデレ)。

最後にこのシリーズを観たのはおよそ20年前なので、ほとんど内容は覚えていませんでした。思えば、この20年のうちにウォシャォウスキー兄弟が姉妹になったりいろいろありましたね。

昔観た時の私は多分、設定をよく理解できてなかったと思います。大人になってから改めてちゃんと観たら、作りこまれた設定、冒頭から何なの?何が起きているの?と観客を引き込む演出、私たちはこーゆーのが観たいんだ!という需要にマッチした派手でかっこいいアクション、根底にある哲学的テーマなどなど、とにかくたくさんの要素が詰まっていて、それが見事に融合していて、何これめちゃくちゃ面白かった!

中でも厨二病の血が騒ぐようなアクションシーンがやっぱり最高ですね。
柔術の練習シーンの時の、調子に乗ったキアヌの表情がめちゃ好きでした。

映画の象徴的なポーズの数々もかっこいい。
母が「マトリックス」を観たことがないという話になったので、「嘘でしょ?これだよ」と私がトリニティーのジャンプのポーズをしたら、母が「どんな映画かくらいは知っている」と海老ぞりで銃弾を避けるネオのポーズを返してきたんですけど、いい年をした親子が何でポーズで説明してんだろ、言葉で説明できんのか。
しかも私のポーズって冒頭も冒頭に出てくるやつなのに、母の方はかなり後半に出てくるやつで、映画観てないくせに生意気なという謎の敗北感を味わいました。

衣装も今観てもまだまだ全然クールでかっこよかったし、黒電話の周りをグルグル回るあそこのシーン絶対みんな好きでしょ!私も好き!

常に何らかの二択を迫られるストーリーも良かったです。
そう言えば、前夜祭のチャットで「赤いカプセルと青いカプセル、どっちを飲む?」って質問が出ていましたが、私だったら深く考えずに赤いカプセルを飲んで、目覚めていきなり「やだベタベタするわ」ってなって、こんなことなら飲まなかったのに!騙された!ってモーフィアスを責めると思います(ん、あれ、これって・・・サイ・・・)
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