ぺがちゅう

マトリックスのぺがちゅうのレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
4.0
「水槽の中の脳」のような昔からある思考実験の現代版を映像化したような作品。基本的にはシリアスなテイストで、マトリックスよりも本当の現実の方が過酷でグロテスクなように(表面上だけ一見すると)見えるという設定が、本作のテーマを更に骨太にしている。一方で、ところどころユーモアが交わる場面もある。特にカンフーを習得するシーンが好き。

仮想現実vs現実というテーマは公開当時より今日の方が、より切迫した問いかけとなっているので、今でも面白いと思うものの、続編ありきの「俺たちの戦いはこれからだ!」のようなラストが残念。この一作のストーリーにしっかりまとまりを持たせられていたら『ブレードランナー』級の名作になっていたのではないかと思う。
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