ソナチネのぺがちゅうのネタバレレビュー・内容・結末

不穏。中盤ではヤクザ同士のシュールな「お遊び」が誇張して描かれているが、一貫していつ何が起こってもおかしくないような不穏な空気が漂っている。この独特な緊張感が本作の醍醐味だと思う。復讐を成し遂げたにも関わらずラストで村川(北野武)が拳銃自殺することも、さもありなん。自明に予測できる結末である。

本作をバッドエンドやハッピーエンドという語彙で締めくくることはできない。むしろ、物語において、何がバッドであり、何がハッピーであるのかを考えさせられる。