スローターハウス154

マトリックスのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
4.1
2017/10/21

今更感ですが、初鑑賞。
映像表現に特化したSFアクションでしょ?くらいの認識だったけどだいぶ違った。いや映像表現も確かにすごかったけど、これほど思想(哲学?観念?)が強く出ている映画だったのかと驚いた。この"思考は実現する"という思想、『引き寄せの法則』というやつか。初めてその"法則"を聞いたときは意味がわからずブン投げてしまったけど、この映画観て表面上の理解..というかルールみたいなのはだいたい理解できた気がする。その"法則"をわかりやすく説明した映画でもあるのかも。

僕らが現実だと思っている世界は"ダミーの現実"であり、ここで起きる万事は自分たちの意識が作り出したもの..本当の現実は自分たちの意識にある..とのこと。
いやいや映画のフィクションだからwと思う反面、本当にそうなのかも..と実生活レベルで考察したくなる気持ちがせめぎ合い、鑑賞後は複雑な気持ちです。
まさに「信じるか信じないかはあなた次第」のスピリチュアルな話題ですね。実証するにはもう後戻りできないくらい"信じる"しかない。
それこそまるで赤と青のカプセルの選択を迫られているかのような心中です..(^^;)

後半のある展開については人によって、んなアホな!というような否定的な意見を持つだろうけど、いかなる論理をも超える「愛の力」の存在と聖書になぞらえた「メシアの復活」を描くためにはやはり外せないシーンだと思うので、そこまでご都合主義的!とは感じませんでした。
とは言っても、その「愛の力」の唐突感は否めなかったけどもね...続編で補完してくれるかしら。

2つの現実を彷徨うあたり、『インセプション』との既視感も多々..
あと、ニンゲンが無量大数に生産されているシーンに既視感があるんだけど、一体何の映画で見たのやら。『アイランド』だったかな?『クラウド・アトラス』だったかな?
そうそう、既視感といえば一瞬キーポイントとして出てきた"デジャヴュ"についても続編で補完しておいてほしいな。

さて、これから続編も観ることにします、が...てかそもそもネオ達はなんのために戦ってたんだっけ?(オイオイ)..感が残ってしまったので何に大きな期待を抱いて続編を観れば良いのかイマイチわかってなかったり。。(^^;)