おいなり

ショーシャンクの空にのおいなりのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の名前だけは聞いたことがあり、地上波じゃないとこれからも見ないだろうな、名作なら一度は見ておいた方がいいだろうな、くらいの気持ちで見始めたけど、ものすごく良い映画だった。
過ちを犯して刑務所に入ることが人の人生にどんな影響を及ぼすのか、施設慣れした人間が釈放されたときその外の世界は幸せで自由なのか、罪を犯して刑務所に入った人間はもう人間ではないのか?そんなことを考えさせられる映画だった。
刑務所を舞台にした映画は重くて暗いイメージがあり、精神を削られるイメージがあるけど、重大なテーマをいくつか持ちながらも、友情や笑顔や光の垣間見える見やすいストーリーだったと思う。
数字に強いアンディの行動から、受刑者仲間との絆や刑務官たちからの信用が生まれるシーンがスマートでかっこよく、どんな場所にいても強いのは『知識』なんだと改めて感じた。
ストーリーは、泥臭い内容ながらメッセージや伏線回収がオシャレでもあり、中盤までのセリフ、行動、カメラワークのすべてが終盤に繋がっていくのがワクワクして、爽快ですらあった。ブルックスとレッドが釈放されてバスに乗った時に掴んだ手の位置が、牢に入れられていたときのような掴まり方でまったく同じポジションにあり、同じ流れを始めたような細かい演出だと思いながらも、ブルックスの最期(壁に刻まれたメッセージ)を尊重しつつ彼とは真逆の生き方を始めたシーンと広々とした海の景色がとても印象的だった。最後はなんのセリフもなく、アンディと白い浜辺で再会のハグを交わす。そんなシーンを遠目にゆっくりとエンディングに入るところで感動が最大限に引き出されて、すごく満たされた。とても良い映画。
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