しましま

007/消されたライセンスのしましまのレビュー・感想・評価

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)
4.2
「私何か悪い事言ってしまったかしら」
「彼は以前一度結婚していたんだよ…」


「女王陛下の007」のファンには涙なくして見られない冒頭のシーンが印象的なシリーズ16作目。
ダルトンボンド2作目にして最後の出演作となってしまった。契約上の問題やらで残念ながら降板となったらしく、長いシリーズの主人公の交代は仕方ないけど、各個人で色々諸事情があるんだねぇ。
そう考えると寅さんを26年続けた渥美清はほんとすごいわ。

話は逸れたけど、今作は親友の復讐の為、殺しのライセンスを剥奪された「007」が「ジェームズ・ボンド」として女王陛下の任務ではなく友の為、自分の為に戦う異色作。
人間臭さのあるティモシー・ダルトンであるからこその快作!
改めてダルトンボンドが2作で終わってしまったのが残念でならない。

そして出番は少ないが若き日のベニチオ・デル・トロも出てる。存在感と言うか相変わらず顔が濃くて胸焼けしそうだ。

それにしても「LICENCE TO KILL」を過去作品も含め散々使われてきた訳「殺しのライセンス」や「殺しの許可証」ではなく、あえてこの邦題にしたセンスが何より素晴らしい。

唯一の減点ポイントは香港の麻薬捜査官が忍者って…色々間違えてるよ、、