船の上で生まれ育ち、陸に降りたことのないピアノの才能を持つ主人公が、ピアノを通して様々なものへの想いを表現する。
物語にすごいメリハリがあるわけではなく、主人公の感情が大きく映されるわけでもない。
主人公が揺れ動く船で相棒と出会うシーン、主人公とピアノがあまりにも魅力的で夢のよう。
それも含め、実際に主人公自体も戸籍上は存在しない空の存在で、あまりにも自由なプレイスタイルも含めて妖精みたいなチャーミングさがあるが、途中人のためにピアノを弾くシーンで非常に人間らしく描かれており、また別の親しみやすさが湧いた。