マイベストムービー設定のためマーク。
どこまでも純粋すぎて美しすぎる、そして何よりも人間のいとおしさで溢れた素敵な映画。
1900の無垢な視点を通して見る様々な人間の希望や優しさの在り方は、生きることの素晴らしさを思い出させてくれるし、1900自身が目一杯の手探りで自らの人生を模索する姿からは、本当に強い勇気をもらえる。ひたすら鍵盤と船の上で紡がれる、深い愛の物語に強く心を打たれる。
モリコーネの美麗で叙情的な音楽が全て素晴らしくてサントラを聴くだけで涙が出るけど、それに加えて、本当にこの映画のティム・ロスの演技が大好き。特に目の演技がすごい。純粋さの中にたしかなロマンティックな響きと哀愁があって惚れ惚れする。
「何かいい物語があって、それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない」という台詞がいちばん好き。私にとってはこの映画こそがその「いい物語」だから、また誰か大切な相手に語れるといいなあ。
まだまだ語りたいことが多すぎるけど、逆に言葉が稚拙になりすぎないためにも、一旦ここで留めておく。とにかく「海の上のピアニスト」は、私にとっていちばん大切で愛おしい映画。出会えて本当に良かった。近々また絶対観よう。