ウタ

海の上のピアニストのウタのレビュー・感想・評価

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
4.2
時間が経てば経つほど色んな感情が出てくる作品です。

最初は、最後のシーンの印象が強すぎて呆然としてしまいました。
1900の気持ちも分かるのだけど、「何で?どうして?」という気持ちが強すぎて。
勿論疑問系の「なぜ?」ではありません。
どうしようもないもどかしさから来る感情です。

でも、それが落ち着いた後に改めて彼の人生を最初から反芻してみると、見えてくるものがある。
全編を通して流れる優しく時に激しいピアノの音と、波の音や人の声、船の稼働音、色んな"音"が彼の心のように感じます。
とても素敵な映画でした。
ウタ

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