若大将オーウェン

フィッシャー・キングの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
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午前10時の映画祭にて。冒頭の掴みから持っていかれる!

利己的で人を見下し過激なことを言ってるラジオDJが「口は災いの元で」シャレにならないことに!
こういう人今でもいますよね。現代はSNSで可視化されむしろ多くなってるのではないかという…

そこから主人公の贖罪の道のりが始まるわけだが、ロビン・ウィリアムズが素晴らしい。
あることがきっかけで狂ってしまったキャラでテリーギリアムらしいキャラではあるが、いつもの劇画化されたキャラ造形ではなく、妙にリアリティがある。

途中からラブコメモードになるが、安易に物語は進まない。
彼の身に起きた悲劇の取り返しのつかなさの演出が容赦ない。とても胸に迫るシーンだった。

誰かを助けることは自分を助けることになる、利己的な人が利他的に生きることになるというか友達のために手を貸すことの輝きを描いた良い映画だった

最後にミスチルの大サビの一節を引用

果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう
癒える事ない傷みなら いっそ引き連れて
少しぐらい はみだしたっていいさ
oh oh 夢を描こう
誰かの為に生きてみたって oh oh
Tomorrow never knows
心のまま僕はゆくのさ 誰も知ることのない明日へ