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フィッシャー・キングのHIのレビュー・感想・評価

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
2.2
毒舌が売りのラジオDJ・ジャックは、自身の過激な発言によりリスナーが銃乱射事件を起こしたことで番組を降ろされる。自暴自棄となったジャックが出会ったのは、神のお告げを信じる風変わりなホームレスのパリーだった。

『レナードの朝』に引き続き午前10時の映画祭で鑑賞したロビン・ウィリアムズ主演作。監督は『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアム。
落ちぶれたDJがエキセントリックなホームレスとの出会いで人生が変わっていく不思議な話。心温まるかと言えばちょっと違い、突如挿入される妄想・幻覚や下ネタが随所に混ぜ込まれる。
舞台はニューヨークで、治安が悪く汚いながらも、世界を牽引するエネルギッシュさが感じられた。

ロビン・ウィリアムズが想いを寄せる女性役は『パルプフィクション』のカップル強盗のアマンダ・プラマー。銃を振り回していたパンクな感じとは打って変わって、エイドリアンみたいな不器用・奥手な感じが新鮮。終盤の中華料理屋のシーンは、微笑ましいかイライラするか分かれるところ。
失職したDJは恋人が経営するビデオ店で働いているのだが、来店する女性は『天使にラブソングを』で陽気なシスター・ロバートを演じたキャシー・ナジミーで、本作でも明るくウザさは健在。中盤の熱唱がインパクト大なゲイのホームレスは『グリーンマイル』の死刑囚役のマイケル・ジェッターだった
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