あおみどろ

キング・コングのあおみどろのレビュー・感想・評価

キング・コング(2005年製作の映画)
4.0
昔から記憶にある映画だが、ラストでコングが殺されちゃうってのは何となく覚えていた。まさかの監督がピーター・ジャクソンだったとは。音楽の使い方だったり髑髏島の冒険シーンがやたら『LOTR』ぽいなーと思ったら。

今となってはモンスターバースのコングが記憶に新しいけれど、こっちのバージョンも良いよなぁ。今のコングを「イケおじ」とするならばこの時のコングはさしずめ「ハンサム」って感じ?颯爽と飛び出してティラノと格闘し始めるシーンはマジでカッコよかった。

1933年から今まで続いてきた『キング・コング』のもう1つのテーマは「人間の愚かさ」なのかなぁと思ったり。人類のエゴによって島から連れ去られ、最後は人間の手によって命を落とす。あれもこれもそれも、全部人間の欲望に基づくものだからなんとも言えない気持ちに。でも今になって観てみると「それも仕方ないよなぁ」とも思っちゃう。アンがいる限り、コングは永遠に彼女を求めて暴れ回るのだから………そういう意味では、今作はただのモンスターパニックではなく恋愛映画的な側面も併せ持つのかもしれない。
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