カタパルトスープレックス

地球防衛軍のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

地球防衛軍(1957年製作の映画)
3.0
ゴジラの空白期間を埋める「東宝モンスターバース」黎明期の一作。出てくる怪獣は地中ロボットのモゲラ!モグラ的なやつです😹。残念ながらモゲラは「東宝モンスターバース」には入れず(マーベルなのにアベンジャーズに入れなかった的な位置づけ)に終わってしまいましたが。

今回、地球を狙うのは怪遊星人ミステリアンです。かつて火星と木星の間に存在し、滅亡した惑星ミステロイドからやってきたという設定。見た目は完全にゴレンジャー。アカレンジャーがリーダーで、キレンジャーが管理職、アオレンジャーが平社員的な役割。ミドレンジャーとモモレンジャーはいません😹

モゲラはメカゴジラに先駆けて登場するロボット怪獣です。造形はすっごく好きなんですけど、いかんせん弱い。はっきり言って、アンギラスより弱いんじゃないか?自衛隊に簡単に駆逐されちゃいかんだろ。そりゃ、アベンジャーズに入れないよ!見た目はいいんだけどなあ。

前作『空の大怪獣ラドン』(1956年)に引き続き、佐原健二が活躍するのが良い。佐原健二は特撮映画には欠かせないレジェンドなんですよ。「ミスター東宝特撮」ですから。『ウルトラQ』では万城目淳、『ウルトラセブン』ではタケナカ参謀を演じます。『ウルトラマンメビウス』(2006年)ではその設定を引き継いでタケナカ最高総議長として出演しますしね。もう、そういうマニアックな設定がメビウス最高!って思っちゃうんですが。

メカゴジラの原型であり、ゴレンジャーの原型であり、レジェンド佐原も出演しているのだから、『地球防衛軍』は最高!傑作!と言いたいところですが、出来は可もなく不可もなくな凡庸な作品です。モゲラがもっと強かったらなあ。