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サイドカーに犬のCinemanのレビュー・感想・評価

サイドカーに犬(2007年製作の映画)
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1980年代の夏のある日のことです。
不動産屋で働く近藤薫がまだ10歳で多感な頃分けのわからない大人の世界に巻き込まれた時、とつぜんヨーコと名乗る豪快な女性が現れて彼女と一夏を過ごしたことを思い出しました。
夏が終ると「薫と友達になれて良かったよ」と言い残してヨーコさんは自転車で去りました。
あれから20年たち薫は今年30歳になりました。

【Prologue】
不動産屋に勤務する近藤薫(ミムラ)はある日有給休暇を消化するため会社を休んでいきつけの釣り堀に顔を出しました。
店主に頼まれて店番をしていると「お兄ちゃんが自分で付けろって」と困り顔の少女が彼女に声をかけます。
「いいよ一緒にやろう。自分で餌を付けたほうが魚がいっぱい釣れるよ」
餌の付け方を教えながら「自転車に乗れる?」と尋ねると小4の少女は「乗れるよ、年長のとき助輪なしで乗れたよ」と答えます。
「凄いね〜、私が乗れるようになったのは貴方の年だわ」

✽薫のモノローグ
〈20年前の刺激的な夏は母の家出で幕を開けた〉

〜ゆっくり暗転しバルカン風の陽気な音楽(大熊亘)が流れ『サイドカーに犬』とタイトル〜

母親が家を出てからしばらくした7月の終わりのこと。
ロードレーサーに乗ったカラフルな七分パンツを履いた女性が薫(松本花奈)の家に現れました。
玄関に入るなり薫と目があった彼女の第一声が「オス!って言うか始めましてかな」。
誰だろうといぶかしがる薫。
「はは〜、その顔じゃお父さんから何も聞いてないな」
その日からヨーコさん(竹内結子)は毎日ご飯を作りに我が家に来ました。それが彼女と過ごした刺激的なひと夏の始まりだったのです。

初めてこの映画で竹内結子という女優を知りました。
ヨーコさんというボーイッシュな女性と竹内結子とが見事にダブって目を奪われた映画です。
評価 ☆☆☆☆


ネタバレ要素のある【Trivia & Topics】などをnoteの【乱れ撃ちシネnote】に書いております。
よろしかったらそちらもご笑覧下さい。

《乱れ撃ちシネnote》Vol.1 22.09.26
https://note.com/mizugame_genkiti/n/n3c099825b6f2
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