風来坊

ボーン・レガシーの風来坊のレビュー・感想・評価

ボーン・レガシー(2012年製作の映画)
2.5
過去レビュー投稿。

凄腕の暗殺者を養成するCIAの秘密プログラム"トレッドストーン"計画の裏ではさらなる極秘プログラム"アウトカム計画"なるものが進行していた。
しかし、"トレッドストーン"計画の失敗から証拠を消すため、政府機関は"アウトカム"計画の抹消を画策するのだが…。アメリカ製のアクション映画。

ボーンシリーズは大好きな作品で過去3部作と4作目は何度も見返す程好きで、本作にも大いに期待していたのですが正直何じゃこりゃという感じでした…。

やはりポール・グリーングラス監督の力が大きかったんだなと再認識しました。脚本家としてはボーンシリーズに携わっていて勝手も知ってるトニー・ギルロイ監督。ただ前任者の跡を引き継ぐにはまだ力が足りなかったかも知れません。

ボーンシリーズぽくはしていますが、過去作にハラハラドキドキ感が比べ物になりません。
説明の部分と派手なアクションの絶妙なバランスと流れるような展開がボーンシリーズの売りだったはずなのに、本作は非常に説明部分や不毛な会話シーンが多くてテンポが悪いです。

アクションも盛り上がるのはクライマックスにかけてのみ。その割りには尺はは長いので中盤は飽きます…。
続編ありきなのかも知れませんが主人公が逃げるだけで、何も解決しないという話では盛り上がりませんね…ラストは「これで終わり?」って感じです…。

ただラストのアクションシーンはそれまで退屈だったからかも知れませんが非常に見応えありました。
特に壁の隙間のシーンは面白いアイデアだなと思いました。
主人公役のジェレミー・レナーさんや巻き込まれるヒロイン役のレイチェル・ワイズさん、機密の隠蔽に奔走する役のエドワード・ノートンさんなどは良い演技してました。

非常に期待してたのに残念な出来でした…。
因みに原作にも「ボーンレガシー」という名の小説があるそうですが、本作のストーリーとは全くの別物だそうです。
風来坊

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