そーた

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉のそーたのレビュー・感想・評価

3.2
ディズニーの懐

僕の日曜はもっぱらドラゴンボール超を見てからスタートします。

ファンを楽しませようという粋な作り方がとても好感が持てる新シリーズ。

まさかフリーザと悟空が共闘するなんて···
長生きはするもんですな。
(まだ30代)

ただ、このドラゴンボール超。
ストーリーに関しては手放しで素晴らしいとは言いがたいの。

ファンだからこそ楽しめるのであって、
少々の後付け感は否めません。

うん、そんなジレンマは人気シリーズにはつきものなんだと思います。

ハリウッドでも、やはりそう。

過去作で迎えた大団円をわざわざ蒸し返す必要は果たしてあったのか。

ディズニーの実写映画としては最高のコンテンツなんであろう、パイレーツ・オブ・カリビアン。

その第4作目となる本作には、ディズニーの強かさを感じてしまうも、
なんだか懐の深さも感じてしまうという不思議さ。

生命の泉を目指して、豪華な顔触れの輩達がそれぞれの思惑を交錯させたアドベンチャー。

今さら永遠の命かい!って感じの展開は、どちらかと言えば旧作でやってほしかったなと思いつつ、
ペネロペ・クルスの胸についつい目がいってしまうのは、
果たしてディズニーの策略なのか。

ファンを楽しませる仕掛けとしてバルボッサを登場させて、ジャックと掛け合いをさせてしまえば、
蒸し返された続編に対して贔屓目にみてあげようという気にもなってしまう。

ここに、ディズニーの強かさを感じてしまいます。

ただ、僕がこの作品で一番驚いたのは人魚の扱い。

実は残忍な人魚の姿を今作で描いているけれど、
ディズニーは同時にアリエルというディズニー屈指の人気キャラを擁しているわけで、
これって営業妨害にならないのかと、なんだか変な心配をしてしまいました。

あんな風に人魚を描いてみせてしまえば、見る目が変わるでしょうに。

これが、ディズニーの懐の深さなのかもしれないな、なんて単純に感心してしまっているところからして、
僕がこの作品に入り込めていない紛れもない証拠。

そう、なんだか最初から最後まで作品に入り込めなかったなというのが正直な感想です。

ただ、楽しくない訳じゃない。

ファンを大切に、楽しませようという気概は感じる。
だからこそ尚更に残念。

だからね、僕としてはドラゴンボール超の方に軍配を上げます。

ジャックとバルボッサのツーショットは、悟空とフリーザが共闘するくらいにワクワクするんだけれど。

今後の展開に大いに期待。

さて、明日もドラゴンボール超が楽しみで仕方がない!

あ、明日は日曜出勤だった···
そーた

そーた