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SWEET SIXTEENのgのネタバレレビュー・内容・結末

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

リアムの純真さ、真っ直ぐさと
予想のつかない展開が秀逸で
報われないラストは好きじゃないけど、この作品は好きな作品の一つになりそうな青春映画だった。

母親の愛情を求めるがために
悪事に手を染め、親友を殺してまで
必死で生きぬき、手に入れたのに、
母親はまた、クズ男の元に戻ってしまう。

見た目は、最初はキャップかぶったタバコ売りの貧乏そうな少年だったのに、最後の方にスーツ着てタクシーで母親迎えに行って、パーティやってって凄いカッコよくなってく感じ
なんかたまらなかったな
三辻茜にすげぇ似てたの超気になったけど
修羅場くぐってきたからな、、
その感じの出し方も主演が素晴らしかった。

だけどやっぱり15歳は子供なんだな。
シャンテルは全部わかってた、、
シャンテルが若くして子供が居て、父親が居ないのとか描かれてないけど、
最後まで母親に心を許さなかった姿
危なっかしい弟をずっと見守る姿
女は男の10歳先を行ってるってこの前誰かに言われたけど、まさにその通りで
余計な描写は要らなくて
2人を見てると、どんな家庭で育ったのか、よく分かる気がする。

そう、ピンボールの件とかも
ヤクはやらない!って約束があったにもかかわらず、多分最後は、手を出してしまってるんだけど
無駄な質問は一切しない

何気に綺麗に伏線張られた構成で
それでいて台詞とかも無駄がなくて粋。
ラストのセリフ
バッテリーが切れたって
かっこいい

あとはトイレで殺せるか試されるシーン
あれも完全に予想裏切られたし、
そういうシーンがあると心グッと掴まれる。

おもっ苦しくて、大好きになるタイプの映画じゃないけど、心奪われたのはやっぱ、リアムのキャラクターありきかな。
目的がわかりやすくて一貫してて、一生懸命。暴走するのもすべて母親のためにっていう健気な純粋さ。
その分、切なすぎるけど。
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