SoEun

パイラン/ラブレター パイランよりのSoEunのレビュー・感想・評価

3.6
三流ヤクザを演じるチェミンシク
濃い因果応報と理不尽さを同時に受けた
ふたりの関係性で生まれる感情、カンジェの結末は少し疑問もあり共感し難い部分はあった
言葉は要らない友人の存在
マイナスにみえる現状とひとつの愛のカタチ


チェミンシクは防波堤のラストシーンのため、半日海辺で感情を掴み撮影した。

この映画の原題は「親切なカンジェさん」だったがパイランに変わったという。 その後「親切なクムジャさん」のタイトルモチーフになったのも今作パイランだ。 チェミンシクが親切なクムジャさん作の監督パクチャヌクにパイランの原題が「親切なカンジェさん」だった事を話すと、タイトルを「親切なクムジャさん」にしたという。 パクチャヌクはかなり気に入ったと。 ちなみに〈親切なクムジャさん〉の原題は「魔女イ・クムジャ」だった。 そのためか映画の随所にクムジャの「魔女」という別名が非常に強調される。 代わりにクムジャさん(氏)に変わった影響で原作と違って「さん」(氏)という呼称が強調された変化もある。

原作浅田次郎短編小説〈ラブ・レター〉
パイラン(R15+)
-世は私を三流といい、女は私を愛という-
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