あしからず

修道女のあしからずのレビュー・感想・評価

修道女(1966年製作の映画)
-
何をおいてもアンナ・カリーナの可憐さときたら。修道服で強調された滑らかな陶磁器のような小顔は世界の宝。

ともあれ内容も端的な文脈の中でまとまっており最後の呆気なさも(流れの中で当然と言えば当然)椿の散り際のようで清々しく美しい。
修道院を描いた作品は「ビリディアナ」しかり「尼僧ヨアンナ」しかり「バチ当たり修道院の最期」しかり宗教的で神聖なものとは正反対の堕落や俗世的な要素を含みがちだが、例に及ばずこの作品も虐待独裁院長や女の花園百合院長など背徳的なアイコンを盛り込んであり下世話に楽しめてしまう。アンナ・カリーナはかわいそうだけど。

洋服など映像の配色がリリカルでおしゃれ。
あしからず

あしからず