jazzの部屋

サクリファイスのjazzの部屋のレビュー・感想・評価

サクリファイス(1986年製作の映画)
3.8
アンドレイタルコフスキー監督の遺作。
今作は信心深さと犠牲をテーマにした物語。
同監督の他作品に比べて宗教的な引用を多用しながらも一人の男を描いている。
ドストエフスキーの著書にも似ているテーマは興味深かったが2時間超の内容は少し長めに感じた。
タルコフスキーの代表的な5作品を鑑賞。
全体としてミクロな精神世界と世界の救済をテーマにしている物が多く共通している。
特に”ストーカー”と同作は世界の救済と安寧を求める人の精神性が近い。
個人的にはより個の内省を描写した”鏡”か”惑星ソラリス”の方が好き。
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