タルコフスキー最後の作品となったこの『サクリファイス』は、もしかすると彼の作品のなかで、最も彼らしくない作風という意味において、1つの終着点を表しているようにも思う。
彼らしくないというのは、「罪…
アンドレイタルコフスキー監督の遺作。
今作は信心深さと犠牲をテーマにした物語。
同監督の他作品に比べて宗教的な引用を多用しながらも一人の男を描いている。
ドストエフスキーの著書にも似ているテーマは興…
卓越した仕事。
イントロのシーン。延々と会話を続ける長回しのシーンだが、人物は常に歩き続ける。顔も分からなかったオットーは気づけばカメラの真ん前で持論をぶっていて、声を失った息子はご機嫌。このカット…
舞台俳優のアレクサンドルの誕生日、妻、娘、口のきけない息子、医師、郵便配達員などが集まり、祝ってくれる。
その晩、テレビが核戦争勃発を伝え放送が途切れてしまう。
絶望的な状況に追い込まれ、アレクサン…
いつにも増して暗い。
炎上シーンは圧巻だが、そこに至るまではやはり耐えだった。
それまでのソビエト的女性像が少しなりを潜めたような感覚があった。
一つの家を舞台にしているからこそ画としての魅力はノス…
いやむずい…
マリアと名無しの"子供"は何を意味するのか分からなかった。
最初のアンドレアの言葉がむちゃ刺さる。"最初に言葉ありき"だが自分の言葉ほど憎いものはないから。
(宗教に繋げて考えられない…